北朝鮮についての走り書き
「世界の脅威」として騒がれる北朝鮮に対し、ちょっと、同情的になってきた。
北朝鮮は金王朝が存在し、その存続にイデオロギーをおいている。
一方で、米を中心とする西欧諸国、資本主義クラスターは、社会主義的なるものをこの世から排除しようとする運動を60年台からつづけてきた。
人権の剥奪のうえで成り立つ国家の存在は認められないというのは共感するところだが、それと、昨今の動きは、少し違うだろう。
ちきりんさん風に言うと「議論のレベルが合っていない」のだと思って、
北朝鮮問題における段階を図式してみた。
おそらく議論の最初は「資本主義/社会主義」のイデオロギー闘争であって、
アメリカをはじめとする西欧諸国が、異なるイデオロギーを承認できないと、事態はどんどん加速していくだろう。
いまいるLEVEL.4は「核武装をするか/しないか」が決定的な分岐点だったと思うんですが、ここまでいってしまうと、
湾岸戦争とアフガン戦争で、もう突き進まないと結局アメリカに焦土にされてしまうというのは自明なわけですから、
北朝鮮が現在選んでいる「核武装し、その技術/事実を他国に売る」という戦略は、唯一の、彼らにとっての最重要課題「金王朝の存続」を果たすためには、これしかない、そして最適解だとぼくは感じます。
「他者性を尊重する」もっとわかりやすく言うと、
「相手の大切なものを尊重する」ことが、中国とロシアの言う「対話」のいちばん基本的な部分だと感じますし、
アメリカのイデオロギーの押しつけを容認してきた日本社会へのしっぺ返しが、Jアラートの警告音なのではないかと、ぼくは感じる次第です。
こんかいは以上となります。(15分)