「バランスに一票」という考え方はどうだろう? という話。

 

 

衆議院解散総選挙2017、はじまりましたね。

 

小池劇場によりどのような様相見せるかわからない、

もしかしたら「ポピュリズムの大爆発」感を呈しつつ、トランプ政権誕生のようなことが起きるのでは?と、ぶっちゃけ心配していましたが、

もう宴もたけなわ感がある希望の党、心配は杞憂に終わりそうで良かったです。

 

希望の党、選挙前に大爆死」現象により、上がっている声、

「だれに投票したらいいかわかんない」が、ぼくの周りでは聞こえてきます。

 

いやあ、そうですよねえ…

希望の党誕生 ⇒ 第一野党が分解、新党に吸収される、という動きは、間違いなくダイナミックではあって

「おお、これが劇場型政治か!投票率は上がるんじゃねえか!?」みたいな期待感はありましたが、

希望の党と小池さんのポピュリズムは質の悪い被り物だったということが露見していくのに合わせ、しぼんでしまったような印象です。

いやあほんと、このタイミングで剥がれ落ちてくれてよかったですね。

 

 

僭越ではありますが、ぼくが投票するときに考えていることをご紹介しようというエントリです。

「ああなるほど、こんな考え方もあるんだなあ」と感じてくださる方がいれば幸いです。

 

 

さて、結論から申し上げますと、ぼくの投票するときの行動原理は

「バランスに一票を投じる」です。ご笑覧ください。

 

 

ホロコーストから反省したいと思っています

 

いきなりぶっ飛びワードに苦笑されていることかと存じます…

少しだけブラウザを閉じずに読んでくだされば幸いです…

 

第一次大戦後のドイツで、ナチ党が第一政権を獲得した流れを勉強したときに、感じました。

「権力の集中は、まじでよくねえ」と。

 

 

ドイツ労働者党、ナチ党の党首がヒトラーになったのは1921年のことでした。

7年後の1928年の選挙において、ナチ党の議席獲得数は12人、

 

解散前の衆議院では、共産党が21議席で、社民党が2議席ということですので、日本で言うと

「与党絡みのニュースで、ちょっと発言が取り上げられる」ぐらいの感覚ですかね。

 

それが、4年後の政権獲得を果たした1932年7月の選挙で、230人となります。

 

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ナチ党の権力掌握 - Wikipedia

 

 

その後、有史最悪の体験としてとらえなければならない

「人種を理由に虐殺を承認する」政策まで、加速度的に進んでいきます。

 

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ナチ政権とホロコーストが語られる上でポイントそして挙げられるのが、1933年3月に成立した「全権委任法」なわけですが、この後行われた選挙では、

実に92.2%の投票率、そして661人がナチ党の議員によって埋め尽くされています

ポピュリズムは、ほんとに、怖いね。

 

そう、ホロコーストは「権力の集中を国民が許した」から起こってしまった、という側面があると、そうぼくは理解しています。

 

ホロコーストを自分ごととして反省したい」

このことが、ぼくのとくに政治に関わる行動原理の大きな価値観です。

真面目な顔して話してるから、ね??

 

 

そう見ると、今回の解散総選挙、どう読み解く?

 

「なるほどおまえも国会前で安倍さんの顔をヒトラーっぽくしてプラカード掲げてた勢か、めんどくせえ近寄んな」

そんな声が聞こえてきますね… もーう少しだけご堪忍たまわれれば…

 

ぼくは安倍政権から恩恵たまわってることをめちゃくちゃ自覚しています。

20代の自民党支持率が高い、というニュースに深く共感するところです。

 

www.sankei.com

 

いや、ほんと、見た目だけでも景気良くなってマジ感謝なんすよ。

大学生はみんなそう思ってると思う。じゃないとこんな胡座かいて就活できなかったもん。

 

それに、安倍政権の外交能力は、わかりませんが、歴代内閣でも随一なのではないでしょうか… どこに行ってもあんなに歓迎されるニュース、見た記憶は少なくともございません。

 

 

なので、安倍さんが嫌いだから、ということではまったくないと自負していますが、

最大対抗勢力であった希望の党が爆死したいま、今回の選挙の争点は

自民党がどのように勝つか」なことは、誰しも認めるところであるかと思います。

 

そして、「歴史から学べ」と口酸っぱく言われたぼくは、

具体的に歴史から学ぶ、それはどんな振る舞いかというと「権力集中が起きないように一票を投じる」だと感じています。

 

まあ、反論はもちろんあるかと思います…

 

おそらく、北朝鮮でドンパチはじまる感じですね。このタイミングでの選挙は、まあいまは亡き民進党の代表選挙で山尾さんがやめるなどグタグタが一層となり、ここだと盛大な勝ち戦ができるという判断も、もちろんあったでしょうが、

北朝鮮もトランプさんもヤバい」という判断があったことは間違いないと思います。

 

そのタイミングで、政権任せられるのはどこか、ええ、自民党です。わかっています。

経済政策などは議論の余地在りでしょうが、国防の観点から見ると、自民党以外ありえない、これはもう、過激派リベラルのみなさんも認めるか、そうでなければ現実から目を離すしかないトピックだと思います。

 

けれど、そのタイミングでもし万が一、ナチスの全権委任法に準じる政策を打ち出したとしたら、それをきちんとブロックできる議員の方を送り出せるのか?

 

ぼくは、こんなふうに考えて、投票します。

 

ぼくが投票権を持つ、北海道5区、顔ぶれはこのようになっています。

 

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北海道5区の候補者情報 | 衆議院選挙2017 - Yahoo!みんなの政治

 

どこに具体的に投票するかは言いませんが、

今回のエントリについて「おいおいここは間違ってんじゃないか」でありましたり、「ここは明確に事実と違うよ」などのご指導、頂戴できればとてもうれしく存じます。

 

こんかいは以上となります。

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