「市場を拡げないと結局、死ぬよね」という話と、漢 aka gamiはすげえ、という話。

 

 

 

あたりまえの話と、「あたりまえ」の実例を書くエントリです。

 

出版に関するこんなニュースがありました。

www.nikkei.com

 

端的に言いますと、大手出版社が(もろもろの事情があるにせよ)「文庫本を図書館で取り扱うのはやめてほしい」と、「そんなことされたら、本、売れなくなっちゃいますよーーー」と発言された、というニュースでした。

 

これに対して、キングコングの西野氏が、自身のブログで「読者分母増やさんでどないすんねん」と、「自分の著書を500冊無料で図書館へ寄贈します」そして「売り上げを増やして証明します」と、参戦されました。

 

lineblog.me

 

ここで西野さんが問題にされているのは

「本を読む人の母数が減少したら、本の売り上げは減ります」という、至極まっとうな理論

 

市場拡げないと、いま、調子よくても、死ぬよね。

西野さんの一連の発言はごくごく自然な発言にぼくは思いますし、

TOSHIBAはじめ、HITACHIやSONYの没落から学べることは

「ニーズに基づく」ではなく「ニーズを生みだす」をしなければ、死ぬよね、

ということだと思いますが、大企業さんでは難しいんでしょうね…

 

 

これ、おーんなじことが、カルチャーにも言えるなあと思いますし、昨今大流行しているHIPHOP業界で、そのことを愚直にされている人がいます。この方です。

 

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漢 (ラッパー) - Wikipedia

 

HIPHOPを少しでも好きであれば知らない人はいない、そう、泣く子も黙る

漢 aka gamiさんです。

 

漢さんは9SARI GROUPというレーベル事務所の社長をされているのですが、

そこでの活動が、まさに「市場拡げないと、死ぬよね」を実践されているのでご紹介したい!好きなんですHIPHOP!ミーハーだけど!

 

 

漢 aka gamiはすげえぞ

 

設立まではなかなか闇深い事情もあったようではございますが、そこには触れず、

日本を代表するフリースタイルバトラーとして、アーティスト一本としても、きっと食っていくことは難しくないであろう漢 aka gamiさんですが、

9SARI GROUPとして様々な活動(事業)を多面的に展開されています。

 

例えば、9SARI Cafe。

https://tabelog.com/tokyo/A1305/A130503/13193433/

「もしかしたら漢さんに会えるかもしれない…!?」HIPHOP好きなら、ドキドキしますが、一度は行ってみたいと思いますね。たとえ食べログ評価が地を這うほどだとしても…

 

そして、漢さんはYoutuberとしての活動もされています

 

www.youtube.com

 

 

アーティストとしての楽曲リリースも行うわけですが…

 

少し前に話題になった「成宮寛貴!芸能界電撃引退!コカイン疑惑!」の一連でも、

一連の騒動で成宮氏が「裏切られた」と話す、疑惑の友人A氏が、このチャンネルで真相を話すという動画がアップされたり…

 


9SARI HEAD LINE #番外編VOL.8「何かとお騒がせな成宮寛貴の友人A氏兄弟が9sariに真相を語りに来た!」

 

最近だと、元オウム真理教幹部、現ひかりの輪代表、「ああ言えば上祐」でおなじみの

上祐史浩氏が出演されていたりなど…

 


9SARI HEAD LINE #番外編VOL.9「上祐史浩とオウム真理教の光と影を垣間見る。」

 

再生回数でいくら稼いでんだろうなあ…、という話ではもちろんありますが、

これ、一企業としての話と考えてみたらですね、

 

「社長!Youtubeやりましょう!いろんな人よんで弊社の知名度アップです!」

「よし!やろうか!」

 

ってことですよね…

もちろん規模だったり、ブランドイメージだったりもろもろあると思いますが、

HIPHOPからの興味でもない視聴者がこの動画を見て、関連動画から、HIPHOPの動画を観る、かっこいいと思う…

 

任天堂も「社長が訊く」というコンテンツを展開されていますね。

www.nintendo.co.jp

 

 

こうして、漢さんは本気でHIPHOPというシーンに貢献されていると感じます

(いまのところ)(金にもなるだろうけれど)。

 

「漢ダセえ、なにがYoutuberだ」みたいなことを言う方も、絶対いると思いますが、

こういう施策を打てるって、すごくない? やらない奴より、やる奴のほうが、ぜったいカルチャーに貢献してない?

 

 

漢 aka gamiはじめ、9SARI GROUPの尽力なしには、昨今のモンスターダンジョンはじめHIPHOPの盛り上がりは、なかったでしょう。

 

ぼくが好きなメロコアは、90年台の最盛期に、そういうことを一切してこなかったんだと思うんですよねえ…

Hi-Standardのみなさんはケンカばっかして… 「よっしゃ!カルチャーのために一肌ぬいだろやないかい!」というような「大人さ」がなかった、

そういうところは沈んでいって当然じゃね?

そう感じる次第であります(独断と偏見です)。

 

 

 

「市場規模の拡大のための施策」は「投資」だと思う

 

「いまはそういうフェーズじゃないから」

「弊社のブランドイメージとは噛み合わない」

いろんなお話があるでしょう…

 

でも、いいですか?

人口減少という社会背景や、消費の対象が多様化し、またインターネット空間に流れているいま、

市場を拡げないと、死にます。ぼくはそう思います。

 

これ、就活でもひとつ軸になると思うんですよねえ。

「御社は業界自体の市場規模の拡大を目的とした事業、または取り組みをされいていますか?」

もう、やっているという前提で聞いちゃいましょう。景気がいい昨今、やらなくてどうするって感じですし、これをされていない企業は、多かれ少なかれ、変化に適応できない(または、する気がない)のではないかなあと、そんなふうに感じます

(あ、完全に独断と偏見です。二回目ですね)。

 

 

「愛するカルチャーへの恩返し」や「業界を盛り上げる」という事業、また取り組み、

それは明確に「将来への投資」だと感じますし、

センスいい感じの将来への投資を、しっかりと費用対効果もだしながら提案 / 実施していける社会人になりたいなあと、そんなふうに感じる次第でございます。

 

こんかいは以上となります。〈27分〉

 

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