ベンチャー企業に就職しなかった話。
前回のエントリで就職活動の備忘録を書いたのですが、
「自分ごとに感じる課題の解決に携わりたい」「けれどいますぐ自分の力で食っていくことは難しい」という人が検討しやすいであろう
「ベンチャー企業への就職」という選択肢、
ぼくも検討といろいろ選考を受けてみたのですが、その経験を通じて感じたことを書いておこうというエントリです。ご笑覧ください。
ベンチャーへの就職はこの2つにしとけ
まず、ベンチャーの定義をしようと思います。
毎度ざっくりしすぎの定義ですが、3つのクラスタに分けますね。
この記事では「メガベンチャー」とよばれる企業と「ベンチャー」とよばれる企業は分けて、ベンチャーとよばれる企業群に適応できる話を書こうと思います。
結論から申し上げますと、もう一度就活をするとして、ベンチャーへの就職をする動機として良いのは
− 明日その会社のチームにジョインしても最大値に近いパフォーマンスを発揮できる
− その会社にしかないサービスに動機がある
このいずれかなのではないかなあと感じるのです。
そしてこの2つに共通することは「課題やミッションに直線距離で取り組める実感」であります。
ベンチャー企業の選考を辞退をした
一次産業が主幹産業の地域計画などを学ぶ学生なのですが、
問題意識とめちゃくちゃ近く、ああそれが必要だよねえと感じる事業をされているベンチャー企業のインターンを受けました。
がっつりインターンではなく数ヶ月に一度のペースで何日か通いそのたび課題を持ち帰り、取りくむようなタイプのやつです。
事業内容はもうドンピシャで、めちゃくちゃ根性がないとできない泥臭い事業をされていて、いまも敬意感じる会社なのですが
ここで、社会人としてのスタートを切るかどうかを考えるにあたって、どうしてもクリアしておきたいところがあったのですね、
そして採用担当と言われる方は、小さい会社では定番フォーメーションでしょうが、
いくつかの業務を兼務されている、かつ、ひとつひとつの裁量はおおきくないことが伝わっていました。
ぼくの疑問は社長にしか答えてもらえんだろうなあと思い、採用活動開始の直前ではあったのですが、「一度お話させてもらう機会いただけませんか?」というメールを出したところ、
返信はこのようなものでして…
それを見たときに「あ、ここで働くのは無理だ」と思ったのです。
もちろん、採用に関する業務は社長はノータッチでいこうと決められていて、
日々の業務もありますでしょうし、単純にぼくの話したいというリクエストは受けられない状況だったことは理解できます、できるんですが、
ここで働くとこういう類のボトルネックがたくさん生まれるんだろうなあ…
と感じてしまったのでした。
採用活動、どんな人材を採るかって、事業を通じて課題解決を図りたいのであれば、最重要ミッションに近いんじゃないか…?というのは個人的な所感なわけですけれども、
そのポイントで「他に優先順位がある」そして個人的な話で恐縮なのですが、大事な意思決定をするにあたって適切な人からレスポンスをもらえないというのは、
どんなに事業的に動機が重なったとしても、マネジメントや会社の文化の部分で課題解決へ直線距離では向かえないなあと感じたのでした。
と、まあうだうだと書きましたが、
「就職する」ということを通じて、働くということを通じて、
じぶんの動機の重なる部分や、自分ごとの課題意識へアプローチしたいと望む人材は、おそらく
「ここでその想いを果たせるのだろうか?」ということを、具体的な働きかたを想像しながら選考やインターンのプロセスに参加していますので、
ベンチャーの人事担当の皆さま、ここはひとつそんなことも頭の片隅において採用活動して貰えればと思います。
ここでしかできないことがある!は、信じよう
元google名誉会長の村上さんという方が
「もう一度、新卒入社するのならどこにはいりたいか?」という質問に対して
「プリファードインフラストラクチャー、人工知能ベンチャー」と答えられているように、
多くの学生にとってはそのような判断基準を持つに至るには難しいかもしれませんが、
「この会社のこのサービスじゃないとできないことがある!」という動機も、ベンチャー入社を決めるものとしてとてもいいですよね。
新卒カードという、一生にいちどの機会、
自分の動機をごまかさず、納得感持つ意思決定をしたいですね。
こんかいは以上となります。